Blind Willie McTell : Last Session
2005-04-28


アメリカでフォークブームからブルースが見直されるようになったのは、1960年代に入ってである。ヨーロッパ経由で巡ってきたブルースブームが、アメリカでも始まり、古い録音が発掘され再評価された。その結果、多くの老ブルースマンを復活させている。再発見の時代である。

Blind Willie McTellは黒人社会では圧倒的な人気を誇るブルースマンであった。カントリーブルースと分類されてはいるが、その洗練されたギターワークと歌声は、1940年代のシティ・ブルースの台頭にも見事に融合し、1956年録音のこのラスト・セッションにも現れている。老境にさしかかっり、懐メロとして昔の名前で出ている風情は、この録音には皆無である。その力故か、これはブルースブーム、再発見ブーム以前の録音である。残念な事にブルースブームが起きる直前、Blind Willie McTellは亡くなっている。

このアルバムではKill It Kidが二つのテイク収録されているが、いずれも油の乗った演奏をギミックたっぷりに聞かせてくれる。

  1. Baby It Must Be Love
  2. The Dyin' Crapshooter's Blues
  3. Don't Forget It
  4. Kill It Kid
  5. That Will Never Happen No More
  6. Goodbye Blues
  7. Salty Dog
  8. Early Life
  9. Beedle Um Bum
  10. A Married Man's A Fool
  11. A To Z Blues
  12. Wabash Cannonball
  13. Pal Of Mine
  14. Kill It Kid
  15. Broke Down Engine Blues
[CD]

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